2012年8月頃の出荷分から、edenTABはICS(Android 4.0.3)になっている模様だったが、
既存ユーザーにはなかなかICSへのアップデートが来なかった。
9月に入って、やっと、公式サイトで、ICSの配布が始まって、早々に導入してみるが、
なんか、不安定感があった。
その後、OTAでのアップデートが始まり、5.27aと言うバージョンが降ってきた。
自分の所では、OTAでアップデートに成功したが、アップデートを行うと再起動不能に
なる等の不具合が多発したらしく、OTAの配信が早々に停止されてしまう。
なんだか、不具合続きな感が否めなかったICS化騒動だったが、公式サイトで、やっと、
安定したアップデート(バージョンはOTAで配布されたものと同じ5.27a)の公開が行われて、
とりあえず収束って感じになってきた。
前置きが長くなってしまったが、edenTABのICS化に関しては、公式サイトの以下の
ページで「システムアップデート バージョン5.27aの配布」という形で公開されて
いるので、そちらを参照されたい。
システムアップデート バージョン5.27a
このバージョンアップでは、ブートローダー部分まで書き換えが行われている模様だ。
アップデートを行うと、内部のフラッシュメモリーのマウント用デバイス名まで大幅
に変更されてしまう。これは、要注意で、直接、カーネルに関する設定を操作する
場合は、その点を意識しないとならない。
edenTABって、実際のハードウェア製造やOSのポーティング等が中国の小米(シャオミ)
科技有限公司に丸投げらしい(Mobile In Style自体は、企画と販売・サポートをやっ
てるだけっぽい)ので、なぜ、従来のOTA方式でのアップデートではなく、この様な
大幅なシステム書き換えをする方式になったのかは、中国企業独特の文化的背景にも
絡むことで、良く分からん。まぁ、引継ぎとかも無しに人がどんどん入れ替わっちゃう
とか、そういう事なんだろうけどねぇ…。
さて、本題に戻ろう。この手の端末は、rootを取って触りまくりたい。ICS化で従来
の方法ではrootは取れないが、USB接続で「ro.kernel.qemu=1」にしてroot権限を奪取
するという有名な手法が有効らしい。しかし、この手法では、USB接続用のデバイス
ドライバ情報のファイルを別途用意しないとならず、ちょっと面倒だ。もっと容易に
rootを取得したい。そこで、microSDからアップデータを強制書き込みするという作戦
で行く事にした。root化に必要なファイルをupdate.zip形式に固めて、edenTABの
メンテナンスメニューから強制書き込みすれば良い。これなら、edenTAB単体でも
rootが取れる。
root化のデータの作成方法は、上記のマウント用デバイス名を意識しないとならないし、
単にzipに固めてもダメで、所定の署名操作も必要なので、ちょっと面倒だ。その辺は、
気が向いたら書くかもしれないが、ここでは割愛する。結論としては、簡単にroot
が取れるようになった。今回作成したroot化のデータはなかなか便利なものなので、
「eden TAB ICS root化キット」という形で公開することにしよう。ちなみに、某巨大
掲示板で、かなり不親切な説明文付きで垂れ流してみたので、もう、これを使って
rootを取った方が結構いるみたい。でも、やり方が分からず、迷宮の森に迷い込む
人も出たみたいなので、ちゃんと説明しよう。
では、ICS化されたedenTABでの「eden TAB ICS root化キット」を使ったroot取りの
手順を説明する。この手順は、WiFi版・3G版どちらでも共通のものとなる。
※警告!
root取りを行うと、サポートの対象外となるので、自己責任で行うこと。
この操作で生じたあらゆるトラブル、および、root化後に生じたトラブルに関して、
当方では一切の責任を負わないので、その事を承知した上で、操作すること。
不安がある場合は、root化は行わないこと。